パーソナルジムでルーティンワークをこなせる脳を作る

ビジネスが多様化したことで、現場も管理職も役員も、マルチなアウトプットが求められる時代。AIが台頭したこともあって、こなせる仕事の量と幅も、これまでになかったほど大きくなりました。現状、AIによって仕事が減ったという方は少ないのではないでしょうか。

今回の記事は、マルチタスクをこなして成果を上げるための「ルーティンワーク」の実行力向上とパーソナルジムとの関係を解説します。

Author Profile
島脇伴行(Tomoyuki Shimawaki)
・アメリカスポーツ医学会認定運動生理学士
株式会社フィットネス&コミュニティ代表
プライベートジムBODY DIRECTOR代表
YouTubeチャンネル

現代ビジネスと脳への負荷

なぜルーティンワークの実行力が問われるのか

近年はアーティスティックな能力がビジネスにも必要であるという考えが広がり、美術館やエンタメの領域に興味を持った方もいるでしょう。

しかし、最終的なアウトプットを発揮する時には日々の積み重ねの結果生み出されるものが多いことに気がついた方もいるでしょう。私自身がまさにそのパターンに当てはまります。

そこで改めて「ルーティンワーク」に注目しています。それは、単調に見える作業でも、継続的に正確に積み上げることが成果の安定につながり、組織全体の信頼を支えることを再確認しているからです。特に現代ビジネスでは、この実行力こそが成功を左右する重要な要素になっていると実感しています。

ルーティンワークを支える「脳の仕組み」

脳科学的に見た集中力と作業効率

多くの方が経験していると思いますが、脳は新しい刺激には強く反応するという特徴があります。3日坊主なんて言葉もありますね。新しい刺激も繰り返していくうちに飽きてくる、集中が途切れるという自然な反応が現れます。ここでカギとなるのが脳内の神経伝達物質です。

筋トレやジョギングなどの運動をすると、やる気や快感に関わる「ドーパミン」が分泌され、それが基盤となって「集中力を高めるノルアドレナリン」や「瞬発的な行動力を引き出すアドレナリン」へとつながります。脳内の神経伝達物質はまるでリレーのように働き、モチベーションから集中力、さらには実行力へと切り替わっていきます。

運動が前頭葉や海馬に与える影響

また、運動は前頭葉と海馬に好影響を与えます。前頭葉は判断や計画を司り、海馬は記憶と学習を担います。運動によって血流や酸素供給が高まると、これらの領域が活性化し、集中力や作業効率が大きく改善されるのです。

近年の研究では、筋トレは単に脳の血流を上げる以外の要素、つまり脳への刺激が高まることで、海馬の面積を増す、創造性に関わる脳内の連携を高めることも分かってきました。これは運動を行う理由が増える、とても素晴らしい事です。

パーソナルジムが脳に効く理由

有酸素運動とBDNF(脳由来神経栄養因子)

ジョギングやエアロバイクなどの有酸素運動(正確には循環器系運動)は、脳で発生する物質であるBDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)の分泌を促進します。BDNFは神経細胞の成長やシナプスの可塑性を高め、学習力や記憶力をサポートします。

筋トレでメンタルと集中力を強化する

筋力トレーニングでもBDNFは分泌されます。さらにアドレナリンや成長ホルモンの分泌が活発になり、瞬発力や集中力、そしてストレス耐性を強化します。

自己効力感が高まることで、メンタルの安定ややり抜く力も得られます。ポイントは、家で行う自重での筋トレではなく、最大筋力の80%付近の負荷をかける事でBDNFが分泌されやすくなります。
こういった理由で、ジムでトレーニングを行う事にはメリットがあります。

BODY DIRECTORで得られる成果

完全個室で集中力を高める

私がこだわったことは創業当初から完全個室制でパーソナルトレーニングを受けられることです。

ライザップが始まるよりもずっと前から僕らはこのスタイルで営業していました。総合スポーツクラブでパーソナルトレーナーとして活動していた時期もありましたが、ジムが混雑すると運動のルーティンを守れなくなることや、他の会員さんの存在で集中力が途切れること、また、運動後にストレッチの実施が困難であったことなどが理由です。

栄養×運動×ストレッチ整体のトータルサポート

また、自身の経験からですが、20歳くらいの頃、ハードにストレングストレーニングを行なっていた時期にぎっくり腰を経験したことがあります。これは、筋肉にハリが出た状態でフットサルを行なったことが原因です。

その当時はパーソナルトレーニングというサービスがで始めた頃で、とにかくハードなトレーニングが流行っていた頃です。私と同じようにケアを怠って肉離れをしたケースは多くありました。

このような経験から、「鍛えるだけじゃダメ」。筋肉を強く、大きくする際はしっかりとケアを行うことが必須です。また、筋肥大を起こす際は、カロリーを多くとらなければ変化は起こりませんから、無理にたくさん食べていた時期もあります。

結果、急性胃腸炎を2度起こし、病院のお世話になったこともあります。これはもう私の体質的に弱点である胃腸を酷使して、限界を超えたということです。この経験で学んだことは、人それぞれ、遺伝子タイプが異なるので、体質に合わせた体作りが重要だということ。

さあ、残暑はありますが、その先は秋です。新しいことを始める中に健康「運動」をイメージされている方もいらっしゃいますよね。
その運動が、ご自身の身体にあっているかどうかを、筋肉の見た目や脂肪を減らすだけではなく、「活力を感じられるか」「体が軽く感じるか」といった視点で評価してください。そうすると長期的に続けられるルーティンワークとなり得る体作りができるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今後の記事もどうぞ参考になさってください。

プロフィール

島脇伴行(しまわきともゆき)
BODY DIRECTOR代表
アメリカスポーツ医学会認定/運動生理学士
ヘルスコーチ

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経歴

1977年⽣まれ
(株)フィットネス&コミュニティ代表
パーソナルトレーナーとして2002年開業。近年はその⼀環としてコーチングを実施。
クライアントはエンターテイメント業界のアーティストや企業経営者が中⼼。
完全個室のプライベート空間でのサービス実施が、密度の⾼いコーチングに繋がると考え、2005年に⽇本で初めてとなる個室ジムを設⽴。
筋トレだけでは健康効果に限界があると考えたことで、⽣化学を基にした栄養指導、また、⾃律神経系の調整に有益な整体をパーソナルセッションとして提供している。

活動実績

2007年よりライブツアーの帯同やアーティストのトレーニングと栄養管理を行なってきました。

  • ・アーティストの年間トレーニング計画
  • ・ケータリングの食事メニューの監修
  • ・ツアー帯同時の整体
  • ・ツアー帯同中、アーティストへのコーチング など

スタジアムツアー、ドームツアー、アリーナツアー、ホールツアー、各種Fesなど600公演以上をサポート

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