筋トレは、体力だけでなく精神的な強さも鍛え、経営者の不屈の精神であるレジリエンスを高める事、また、ビジネスパーソンとしてのリーダーシップを支える大きな要素となります。しかし、そのエネルギーが時に“熱すぎて”部下との関係に影響を及ぼすこともあります。
筋トレがもたらす脳内神経伝達物質の変化がどのように作用し、リーダーシップにどんな影響を与えるのか。そして、ビジネスシーンでの“逆効果”を避けるために、筋トレの恩恵を賢く活かす方法について探ってみましょう。
・アメリカスポーツ医学会認定運動生理学士
・株式会社フィットネス&コミュニティ代表
・プライベートジムBODY DIRECTOR代表
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目次
Toggle筋トレで活力を引き出し、チームを引っ張るリーダーシップ
筋トレは、仕事に必要な脳のエネルギーや集中力を高め、ストレスに強いメンタルを育てるため、ビジネスパーソンにとって重要なルーティンです。
筋トレによってドーパミンやノルアドレナリンといった脳内神経伝達物質が増加し、達成感や自己効力感が高まることで、「自分はできる!」という自信がわき、周囲にも頼れるリーダーとして映るでしょう。また、セロトニンの分泌で安定感が得られ、冷静な判断力も育れます。こうした変化が相まって、チームを引っ張っていくパワフルな存在となり、職場での成果も上がりやすくなるのです。
熱くなりすぎて、部下から遠慮される存在に
一方で、筋トレがもたらすエネルギーや自信が過剰になると、自己主張が強くなりすぎる傾向があります。
ドーパミンとノルアドレナリンの働きが活性化しすぎると、「自分の考えこそが正しい」「もっと周囲も積極的に動くべき」といった思いが強まってしまい、無意識のうちに部下や同僚にプレッシャーを与えることがあります。
この結果、部下がリーダーに対して距離を置いたり、遠慮がちになるなど、関係性にひみが生じるリスクもあるのです。
孤立感を筋トレで解消しようとして、さらに孤立するパターン
こうした微妙な人間関係の変化により孤立感を感じ始めると、ストレス緩和のためにさらに筋トレに打ち込むケースもあります。
筋トレはエンドルフィンの分泌を促し、リラックスや幸福感をもたらすため、一時的に孤独感を忘れさせてくれますが、根本的な課題解決にはつながません。さらに筋トレで「自己高揚感」を追い求めることで、周囲との距離がますます広がり、孤立感を深めてしまう可能性があるのです。
脳は活性化だけでなく沈静化も必要
一般的に、筋トレは脳を活性化し、健康や気分の向上につながると言われていますが、実はそれだけでは不十分です。脳は「活性化」と「沈静化」のバランスが重要で、特にビジネスの場では、冷静で客観的な判断をするために沈静化も必要です。
例えば、セロトニンの効果により心が安定し、オーバーアクティブにならず、周囲の意見や状況を冷静に受け止める力が発揮されることが、真に周囲から支持されリーダーシップを作ります。活性化だけではなく、バランスを取ることで、筋トレの効果が持続し、周囲との健全な関係性が築けるでしょう
筋トレのメリットを最大限に引き出し、周囲と調和するために
筋トレの恩恵を活かしつつ、過剰になりすぎないようにするには、自分の精神状態を見つめ、周囲とのコミュニケーションを大切にできることが重要です。
ドーパミンやノルアドレナリンによる高揚感が強くなる事に自分自身で気づき、オーバーフローに陥らないようにしましょう。さらに、セロトニンによって気持ちを落ち着かせる時間を意識的に取り入れることで、周囲との調和を保ちながら健康なビジネスライフを実現できます。
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筋トレのビジネス上のデメリットについて解説を行いました。運動は筋トレだけではなく有酸素と言われる持久的な運動もあります。
これは筋トレとは違った脳への効果がありますので、こちらも適当に採用するとより自身の脳をコントロールできるようになります。
また、脳の神経伝達物質は、その人が食べている食べ物や食べ方がとても深く関係しているため、運動と両軸で実施すると効果的です。
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