体型は普通で、決して太っていないのに、「のぼせ」や、むくみなどの自覚ある。それは、隠れ肥満が原因かもしれません。その見分け方と解消法をご紹介します。
隠れ肥満とは
隠れ肥満は、筋肉が少なく見た目が標準か痩せ型の人です。見た目は肥満では無いけれど、体脂肪率が高い」方があてはまります。数値的にはBMI値(※)が23以下、それに男性は体脂肪率18%以上、女性は28%以上とBMI値(※)は正常値だが、体脂肪率は高い方に当てはまるといえます。
筋肉が少ないために、標準体型に見えても、本人は体力がない、実はみえないところに脂肪が蓄積しお腹がぷにょぷにょひているなど、自覚している方が多いです。
※BMI(Body Mass Index)は、体重と身長の関係から算出される肥満度を示す体格指数。身長と体重から手軽に計算でき、肥満の度合いを知ることができます。
隠れ肥満の健康リスク
筋肉が少ないので、熱を体内で作り出すことが苦手なため、冷えを抱えている場合も多く、代謝がかなり下がっているといえます。また、体温が低めで、冬場に顔が火照りやすい。
自覚症状としては、脚の浮腫み、冷え症、疲れやすい等。
食べた物がきちんと吸収されていないことから健全な筋肉が形成されないため、栄養状態が偏っていたり、エネルギーが不足していることも考えられます。一般的に加齢による筋肉量が減少します。筋肉量が元々少ない方はリスクが高まりますので、適度な「運動」と「栄養バランス」のとれた食生活が重要になってきます。
隠れ肥満を解消するには
このタイプの解消には毎日の継続したトレーニングが有効です。筋肉が少ない原因に対処しながら少しずつ筋肉をつけていきます。取り組みをやめてしまうと元に戻りやすいので、続けることを心がけましょう。
筋力トレーニングを週に2回〜3回(疲労蓄積に注意)行う。栄養バランスのとれた食事で脂肪を増やさずに筋肉を増やす。そのためには良質なタンパク質をしっかりと摂取します。
ボディディレクターで取り組む隠れ肥満の解消法
ボディディレクターでは原因の特定をより正確に行う為に、希望者には血液検査のデータをお預かりして、専門家による栄養分析をもとにした食事のアドバイスを行なっています。
例えば、胃酸が少ない、腸内細菌が乱れている場合、筋肉をつける為に食事の量と内容を見直しても、食べた物を分解して吸収する力が弱いので、筋肉を増やすどころか、胃腸や肝臓にも負担をかけてしまいます。事前に検査を行うことで、消化器系の状態を把握し、食事のとり方のアドバイスを行い、セッション毎に筋肉量を測定して効果検証をします。ご自身にとって最適な食事のとり方を導きます。
運動に関しても、筋肉に対して負荷がかかる全身種目を選択して、筋肉量を増やすことを念頭に置いたプログラムを組みます。とはいいましても、急にきついトレーニングを実施するわけではなく、個々の体力に合わせた運動プログラムを組んでいきます。また、食べ物の消化力が弱い方は、体へ負荷の高いトレーニングを行っても、十分回復が得られないので、その際は食べ物の内容と食べ方を工夫します。場合によっては消化を助ける酵素サプリメントをお勧めすることもあります。
隠れ肥満解消は急に改善されるものではなく、根気が必要です。体組成の数値を一緒に確認しながらカウンセリングと共に進める方針で行います。