ボイストレーニングで獲得する「歌う為の発声」を構造的に考えてみよう

声を出すという身体活動の、基本的な内容になります。発声を感覚的にしか行なってこなかったという方はご一読ください。

Author Profile
島脇伴行(Tomoyuki Shimawaki)
・アメリカスポーツ医学会認定運動生理学士
株式会社フィットネス&コミュニティ代表
プライベートジムBODY DIRECTOR代表
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発声に必要な3つの要素

声(音)を出すには声帯を揺らす(振動)という行為が必要だということは誰もがイメージできることでしょう。
少しだけ構造で考えてみてください。どのようにして声帯を振動させ、歌として聴こえるようになるのでしょうか。発声には必要な要素がいくつかあります。ここでは簡単に3つに分類します。

  • ①「呼気」
  • ②「声帯振動」
  • ③「共鳴」

*ここでは構音(口、舌、唇によって言葉として聞き取れる音へ変化すること)

呼気(こき)

呼気は声帯を揺らす空気です。皆さんご存知の通り「息を吐く」活動です。

息を吐くには、その前に「肺」に空気を送り込む必要があります。これが吸気です。横隔膜を下げることや肋骨を引き上げることによって肺の容積が広がり、空気が肺の中に流れ込みます。

肺に入った空気を「呼気筋」によって肺の容積を小さくする際に息が気管を通って声帯を揺らします。主な関与筋は「腹筋群」と「内肋間筋」腹筋群の働きで、お腹の中(腹腔)の圧力を上げ、横隔膜を上げ、肺の容積を小さくします。内肋間筋の働きで、肋骨を引き下げ、胸郭の容積を小さくし、肺を小さくし、息を出します。

声帯振動

これは直接的に音を作り出す活動になります。喉頭内(こうとうない/のどぼとけ内)の2枚の声帯を揺らして振動させることで音波、つまり声として出力されます。

「高い音」は例えば、ギターの細い弦を弾くようなものです。弦が早く振動して高い音が出ます。「低い音」は例えば、ギタの太い弦を弾くようなものです。弦がゆっくり振動して低い音が出ます。

共鳴

いわゆる「声を響かせる」という活動のことです。口の中(口腔)や咽頭(喉)で声を響かせて、音を大きくすることが「共鳴」です。例えば、ギターの弦を弾いた時にギターの中の空気が振動を受けて音が大きくなる。こういうことです。共鳴は口腔、咽頭以外でも、以下の場所でも行われます。

  • ・鼻腔(鼻の中)
  • ・副鼻腔(鼻の周辺)
  • ・胸腔

それぞれの部位が持つ、空間のサイズや形が様々な響きになり、声質や音色、深さなどに影響しています。

体の使い方に関連するトレーニング

発声に関連するトレーニングでも体の使い方に関連する項目に分類しました。

声帯の使い方に関連するトレーニング

発声に関連するトレーニングで声帯の使い方に関連する項目に分類しました。

私がボイストレーニングで指導している事

私の専門は体を強く鍛えることと、姿勢を整えること。また、整体などで筋肉を調整することです。 よって【体の使い方に関連するトレーニング】の中でも

  • ・姿勢・体の使い方
  • ・リラックス法
  • ・持久力向上トレーニング

この辺りが専門になります。また、声量を上げることもできますが、この場合は、正しい発声テクニックを獲得してからでないと、声帯振動が増すことによって 喉を痛めるリスクがありますので注意が必要です。

これらブログの視聴者が増えてきましたら、体をメインとしたボイスのためのトレーニングと調整を学ことができるリアルな会を開催したいと考えています。

ご興味がおありの方は

  • 送信先:info@bodydirector.com
  • 件名:ボイスセンターに興味あり
  • 内容:お名前、お住まいの県、質問

をお送りください。、開催の際には事前にお知らせします。

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